おひとりおひとりが歩んでこられた人生の歴史を尊重し、 「大切にされている」と感じていただけるような 「心に寄り添う介護」を第一に考えております。
業種 | 医療・介護 |
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事業内容 | 介護付き有料老人ホーム |
従業員数 | 41名 |
ホームページ | https://www.maisonparterre.com/ |
京都府福知山市で介護付き有料老人ホーム「メゾンパルテール福知山」を運営する株式会社ルネスアソシエイトは、「心に寄り添う介護」を理念に、心に寄り添う介護・福祉サービスを提供している。 代表取締役の坂入美保氏は、調剤薬局や病院の売店でご年配のお客様から、「1人で生活するのが不安になってきた。」「都会に出ている子どもは一緒に暮らそうと言ってくれるが知らないところへは行きたくない。」「たくさんの友達もいる、住み慣れたこの街でずっと暮らしていきたい。」などの声をたくさん聞くようになり、なんとかこの街で安心して暮らせる住まいを提供できないだろうかという想いから「メゾンパルテール福知山」を開設したそうです。
メゾンパルテール福知山では以前から『EGAO link』を採用し、情報端末としてiPhoneを使っていました。 このiPhoneを活用した誤薬防止支援システムとしてアイトシステムの「誤薬チェッカー」を採用しました。 そう語るのは、坂入氏です。 10台以上のiPhoneを使用していますが、「誤薬チェッカー」は台数に制限無く利用でき、又施設内で利用しているパソコンをサーバとして活用できるため、導入コストも最小限に抑えることができました。
介護施設において、誤薬は絶対にあってはならない事案です。服薬者が体調を崩したり、最悪は死亡事故にいたる場合もあります。
この為、服薬介護時には、ダブルチェック、トリプルチェックを徹底的に行い、あらゆる誤薬リスクを排除していますが、現場での介護スタッフの精神的負担は非常に大きくなります。
そう話すのは、サブマネージャーの森本 敬子氏です。
「メゾンパルテール福知山」における服薬介護のフローとしては次の通りとなります。
ナースステーションで服薬者の複数のお薬の小袋を一つのジップ袋に一包化します。
当然この作業でも、チェックを行います。
一包化されたジップ袋に服薬者毎に分類されたお薬トレイに搭載します。お薬トレイに搭載した後も更にチェックを行います。
お薬トレイは服薬時間になると、ナースステーションから介護スタッフに引き渡しされます。この時にも間違いがないかチェックを行います。
実際の服薬時にお薬をお渡しする前に間違いがないかチェックリストにライン引きを行いながら二人以上でチェックを行います。
更に服薬者様への与薬時には、スタッフと利用者様と一緒に間違いがないことをチェックして、服薬となります。
各フローにおいて、チェックを行う必要がある為、毎日の服薬介護の業務負担は、非常に大きなものでした。
QRコードを使ってお薬の一元管理を行い、「誤薬チェッカー」を採用することで、一包化されたジップ袋の薬を服薬者に与薬するまでのチェック作業を省くことができ、大幅な服薬介護の効率化が実現できました。
「誤薬チェッカー」導入後は、服薬者への与薬時、まず服薬対象者様のQRコードを読み取った後、お薬のジップ袋に張り付けたQRコードを読み取って確認を行っています。
与薬の前に服薬者様にお薬の説明をします。 薬に間違いがないか服薬者様にも確認を行ってもらいます。
メゾンパルテール福知山では、個人の尊厳を尊重する意味で、ご利用者の名札は採用していません。 服薬時、ご利用者様が利用するテーブル位置は決まっているので、テーブルのサイド部分にQRコードを張り付けています。 「誤薬チェッカー」のQRコード読み取り機能を使って、テーブルのサイド部分のQRコードを読み取ります。
テーブルのサイド部分のQRコードを読み取ると、誤薬チェッカー画面に服薬対象者の名前と顔写真が表示されます。
写真と比較することで、対象者が間違いないことが確認できます。
名前だけでなく、写真が表示されるので、入居したての利用者様や、勤務経験の少ない介護スタッフでも間違いを防ぐことができます。
次に服薬対象者のお薬のジップ袋に張られたQRコードを読み取ります。 スマホ画面の赤枠内にQRコードを映すだけで、自動的に認識し、一瞬で結果が表示されます。
お薬が服薬対象者のものと間違いなければ、画面に「OK」の文字が表示されます。 服薬対象者様と一緒に間違い無いことを確認して頂き、ジップ袋のお薬を服薬して頂きます。 これまで、ダブルチェックの為に、2人のチームで作業を行っていましたが、誤薬チェッカーを使用することで1人で作業することができ、与薬作業の効率が大幅に向上しました。
QRコードを使ったお薬の一元管理と、「誤薬チェッカー」の採用で服薬介護業務の40%以上の効率化が実現できました。
「誤薬チェッカー」の導入前は、ダブルチェックの為に構成できるチームが少なく、服薬介護に多くの時間と手間がかかっていました。
導入後は、一人で簡単に服薬介護ができるようになったので、作業に余裕ができ利用者様との会話の時間も増やすことができるようになりました。
QRコードの確認時に表示される顔写真も会話のきっかけ作りに繋がっています。